移動平均線の乖離率について学ぶ

移動平均乖離率とは

移動平均線分析において、移動平均線の傾き(方向)でトレンドを把握することが重要である一方、株価と移動平均線の乖離が大きくなる(離れ過ぎる)と、移動平均線に収束される方向に株価が動くことは、グランビルの8つの法則の中で、【買いシグナル④】移動平均線が下降している場合でも、株価が移動平均線と大きくかい離して下落した場合。と【売りシグナル⑧】移動平均線が上昇している場合でも、株価が移動平均線とかけ離れて大きく上昇した場合。で述べている通りとなります。

 

移動平均線は株価のトレンドを表す指標でありますが、移動平均線に対して株価が大きく乖離している状態は、株価が上下に行き過ぎた可能性を示すことから、将来的に株価は過大な乖離率が修正される方向に動きやすい。この修正運動を利用するための指標として開発されたのが、移動平均乖離率である。

【計算式】

「移動平均線乖離率(n 日)の算出方法」
移動平均乖離率(n)(%)=(株価-n日移動平均)×100/n日移動平均

乖離率は百分比で表示され、株価が移動平均線の上位にある時は「プラス%」、下位ならば「マイナス%」と表示される。

エンベロープ(移動平均乖離率バンド)

 

エンベロープとは、一般的な株価と移動平均線を描いたチャートに、移動平均線に対して上下に一定の乖離率を持った線を描いたバンド(帯域)を付加したものである。株価の動きは、移動平均線乖離率で前述したように、移動平均線に対して一定の乖離率のレンジ内で推移することが多いため、過去の傾向から想定されるバンドの両端付近を含めバンドを突破した水準をメドに、逆張り戦略の手法として活用される。

エンベロープは、移動平均線に対する株価乖離率のバンドを視覚的に捉える面において優れている。特徴としては、ボックス圏での動きを含め、移動平均線の傾きの絶対値が小さい(トレンドが弱い)場合において、乖離率中心に相場を見て転換点を捉えやすいと言える。一方、エンベロープラインは移動平均線の動きと同じ幅で上下することから、移動平均線の傾きが大きい(トレンドが強い)場合や、トレンドの傾向が大きく変化する場合には、株価が移動平均の上昇(下降)に合わせて、エンベロープの上限(下限)ラインに張り付きながら、上値を切り上げたり下値を切り下げたりするケースも見受けられる。よって使用にあたっては、乖離率だけに注目するのではなくトレンドの強弱、変化も併せて分析することが必要である。

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