銘柄選びの落とし穴を心得て失敗を防ぐ

良い銘柄を選んだつもりだけど逆に株価が下がってしまった!なんてことは株をやってれば誰にでも経験のあることだと思います。そんな銘柄の落とし穴について今回の記事では触れていきたいと思います。

何故、好業績企業の株価が下がるのか。

基本的に、株価は業績に連動して動いていくものではありますが、実際には株価と業績が連動しないことが良くあります。業績予想が良いのに株価が下がってしまう理由は大きく分けて以下の2つが考えられます。

・業績が予想より悪いことを株価が事前に織り込んでいる。

・業績は予想通り好調でも株価自体が下降トレンドの最中にある。

個人投資家が業績の変化を察知できるまでには時間がかかるものですが、実は株価の動きを見ていれば実際の業績が予想より悪化するという事実を企業側が公表するより先に、察知することができるケースがあることをご存知でしょうか。

個人投資家が業績の変化を知ることができるのは、原則として3ヵ月に1回の決算発表のときになります。しかし、プロの投資家は企業訪問や様々な情報収集・分析によって企業業績の変化をいち早く察知することが可能です。

そのため、例えば6月の決算発表時に企業から公表された今期の業績予想が11月の第2四半期決算発表時に下方修正されたとすると、業績の悪化を個人投資家が知るのはその11月の業績予想下方修正時になります。

一方、プロの投資家は企業が業績予想下方修正の発表をするより前にすでに業績悪化を察知しているため、新規買いを停止したり保有株の処分を進めることができます。すると、株価だけが業績変動を先取りした動きとなることが考えられます。

企業から業績予想の修正が発表されるタイミイングと、プロの投資家が業績変動を察知する時期とにタイムラグがあるという傾向を把握しておくと良いでしょう。

こうした動きは株価の「先見性」と呼ばれます。企業が業績下方修正を発表するよりかなり前から株価が下がり始めるのは、その典型と言えるでしょう。

日経平均株価などの株価指数でも、実際の景気がボトムをつけるよりも半年程度前に株価はすでに底打ちし、景気のピークを迎えるより先に株価は天井を打つという動きが多く見られるのですから、個別企業であっても業績がボトムやピークとなる前に、株価が底値や天井をつける時期が早くなる傾向があるということです。

株価が先見性を持つ理由は明確ではありませんが、業績や景気の変化を敏感に察知して、将来を洞察できるほどの能力を持った実力のあるプロ中のプロが他の投資家とは異なる行動(新規買いの中止、持ち株の売却)をまずとり始め、それが次第に他の投資家へと広がっていくことで、微妙な需給関係の変化が株価の動きとして表れていると予想できるのではないでしょうか。

相場にはトレンドがある。

どんなに業績が良く利益を伸ばし続けている銘柄でも、右肩上がりに上昇し続ける銘柄はほとんどなく、上昇と下落を繰り返しているものです。

株価の動きには「トレンド」というものがあります。トレンドとは株価の大局的な基調・方向性のことです。大きく分けると以下の3種類に分けることができます。

『上昇トレンド』

『下降トレンド』

『横ばい(保ち合い)トレンド』

よって、いくら業績が良くても株価が下降トレンドの最中にあれば、株価は上昇しないどころか、下落してしまいます。逆に言えば上昇トレンドにあれば然程業績が好調でなくとも株価が上昇していく傾向があります。そのため、トレンドを読み取ることが非常に重要です。

株価のトレンドを見極めるにはチャートを見れなければなりませんが、具体的には「株価が移動平均線の上か下か」と「移動平均線が上向きか下向きか」で判断することができます。

①株価が移動平均線より上+移動平均線が上向き=上昇トレンド

 

②株価が移動平均線より下+移動平均線が上向き=下降トレンド

下降トレンド形成時は買い手より売り手の方が多いことを表します。業績が良いのに株価が下落する時期というのは、企業業績の良し悪しに関わらず売りたい投資家が買いたい投資家より多い状態、つまり供給が需要を上回っている状態にあるのです。

株価は「需給の力関係」により変動します。これは株価だけでなく、魚や野菜などすべての商品の価格に共通の原則です。

業績により企業価値が変化する株式では、企業価値の増加が見込まれる企業に買いが集まりやすいことから、業績にある程度株価が連動するという特徴があります。しかし、時には企業業績とは関係の無い、純粋に需要と供給の力関係を原因として株価が変動することもあります。

需要より供給が多くなる原因は?

①日本経済・世界経済全体の景気悪化

②裁定解消売りによる株価下落圧力

③信用取引調整のための売り

④株価下落時のパニック売り

⑤単に不人気である

まとめ

こうしたことから、必ずしも銘柄個別のポテンシャルだけでは株価の上下は分からないということを踏まえておくと良いでしょう。上がると思って買った銘柄が下げてしまったら、それは失敗ではありますが、含み損が拡大する前にロスカット(損切り)に踏み切ることが出来れば小さな失敗で済みます。

逆に、ロスカットに踏み切れず、多額の含み損を抱え込み“塩漬け状態”になったり“資金拘束”されたりと、挽回不能な状況に陥ることが大きな失敗となります。よって、上がると見込んで買った銘柄が下げた時には「この銘柄は絶対に上がるはず!!」など過信することなく、柔軟に対応することをお勧めします。

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