大きな損失を経験することで相場に対する考えが変わる。

チャートなど紙の上で考えられる理論と、実際の相場の中でポジションを持ちながら考えることの間には、大きなギャップが生じます。あくまでチャートは結果論でしかなく、現時点を基準に将来の株価がどうなるかを考えた場合、実際には株価がどう動いていくのか適切に捉えるのは困難です。

また、人間には様々な心理が働いていますから、本来なら押し目で買わなければならなかった局面で売ってしまったり、戻りを売らなければならないところで買いでエントリーしてしまったりと、やってはならないことを平気でやってしまうこともあります。

それが間違っているとわかっていても「戻るかもしれない」と淡い期待を持ち、最終的には深みにはまり最後は大きな損切りを強いられるということもあるでしょう。

大きな損失が考えを変える

実際の相場の中からは、多くのことを学ぶことができます。利益も損も、やるべきだとされていることもやってはいけないとされていることも、すべては実際に相場と対峙してみなければ経験することはできません。

勝てる投資家は初めから勝てる投資家だったわけではありません。過去に大きな損失を出したことで、何かに気づき勝組になれたのです。勿論、元から勝組という猛者も存在してるかもしれませんが、それはごく僅かに留まるでしょう。

株で失敗して大損する原因は、リスクのとり過ぎとトレンドに逆らった売買、そして何よりナンピン買いというのが大抵の理由じゃないでしょうか。結局のところ、株は大きく負ける前に早く損切りしてしまえば大損することはありません。

何より、相場であれば必ず損はでるものです。損が出たら気にすることなく、機械的に、ルールに従って損切りすればいいだけの話なのです。

相場はテクニカル分析で当てるものではなく、テクニカル分析を使って管理するものであると認識しておくのが良いでしょう。管理する以上、考え方はややこしいよりもシンプルな方がが良いに決まっています。

相場を見るにはローソク足(日々線)と移動平均線、あとはいくつかのテクニカル指標があれば十分であり、主に「σバンド」と「一目均衡表」です。

これらを使うのは、今が売りなのか買いなのかを判断するためと、その変動範囲を考えるためであり、相場参加者の多くがこれらの指標を見ているというのが理由です。

テクニカル指標の中には、一部の投資家が利用しているものと、多くの人たちが利用しているものがあります。重要なのはもちろん後者で、その指標によって皆が動くテクニカル・ポイントを押さえることが大切です。

どの指標を使うかよりもトレンドの方向・強さの方が重要

利益を出しやすいか否かは、そのテクニカル指標そのものより、相場のトレンドの強さに依存すると言えます。トレンドが強ければ、どの指標を使っても利益を上げやすいですし、弱ければどの指標でも難しい対応を迫られるということです。

ですから投資家にとしては、どのようなテクニカル指標を使うにしても、相場のトレンドの方向性と強さをまずは把握しておくことが前提になります。トレンドさえつかめばその方向に沿った取り組みをすれば良いのですから、当たり前の話です。

したがって、相場の中でのトレンドの捉え方に終始するのが合理的と言えます。ただ、それだけは味気ないですから、ローソク足や移動平均線以外にもいくつかのテクニカル指標を使って、より実践的な分析手法について進めていきますが、考え方の軸は変わりません。

多くの投資家が参考にしているテクニカル指標とは?

テクニカル分析の目的は、自分のポジションが相場の流れに対して安全か否かを確認することです。安全か否かを判断するにはいくつかの基準が必要です。代表的な基準としては以下の3つが挙げられます。

①ダウ理論によるトレンドンの定義

②トレンド・ラインによる変化

③ワイルダーの定義による短期的変化

さらに、相場参加者の多くが見て、それにより行動しているテクニカル指標があります。以下の3つです。

④株価移動平均線

⑤σバンド

⑥一目均衡表

現在、多くの投資家が①~⑥を基準にして日々の売買を行っていると考えて間違いありません。彼らは、これらの基準を見ながら、常に自分のポジションが安全なのか否かを判断しています。

そこで示されるテクニカル・ポイントが、新規で相場に入るべきポイントになります。同時に、相場から出るべきポイントが、新規で相場にはいるべきポイントになります。同時に、相場から出るべきポイント、つまり「ストップ・オーダー」を入れるべきポイントにもなります。

ほかにもテクニカル指標はいくらでもありますが、①~⑥ほど重要ではありません。RCIやRSI、ストキャスティクスなどは、一部の投資家が参考として使っている程度でしょう。

逆張りのために利用するオシレーター系指標も不要です。オシレーター系指標を使い、上昇トレンドでカラ売りをしたり、下落トレンドで信用でナンピン買いをする投資家は、我々から見ればトレンドを確固たるものにしてくれるありがたい存在です。

その意味では、オシレーター系指標を否定することはないのですが、あまりにも多くの投資家が損失の山を築いているので、その点だけは明確にしておきたいところです。

早い話、多くの参加者が見ている基準や指標が重要となり、それが①~⑥指標ということになります。そして実際の相場では、①~⑥の動向を常にモニターしながら、そのほかの要素も参考にすることでより分析の精度を高めた売買の判断が可能となっていきます。

例えば、ローソク足と移動平均線の動きを基本に信用買い残・信用売り残を見るとします。ここでは、信用買い残が急増したあとのテクニカルポイント割れや、信用売り残が急増したあとのテクニカルポイント超えが、その反対売買を伴う非常に重要な局面となるため、そのポイントに新規売買のオーダーやストップ・オーダーを置くことになります。

そして、これからの株式売買は全て逆指値注文をベースに取引を行うのが賢明なやり方です。逆指値注文による利益の追求と早期の損切り(ストップ・オーダー)こそが、本来のテクニカル分析による相場のやり方と言えます。ストップ・オーダーで常に自分のポジションを安全な位置に置きながら、一方で利益を追求するのが、最も有効な投資方法と覚えておきましょう。

とはいえ、利益になるか否かは、相場のトレンドの強さに依存することを忘れてはなりません。同時に、そのときの相場の状況によっても投資パフォーマンスが変わるものです。その意味で、テクニカル分析の基準や売買方法とともに、売買する時期が重要であることは上述した通りとなります。

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