トルコリラ急落を経て秋に向けて株高の期待

トルコリラ急落の件

先週に米トランプ大統領が対トルコリラでのドル高をけん制し、アルミ20%、鉄鋼50%の関税引き上げを表明したことでトルコリラの急落が起きました。トランプ大統領に似て好戦的な気質で知られるトルコのエルドアン大統領は12日、米国に対抗するかのような姿勢で、リラ安定化に不可欠とされる利上げを否定したことで、世界中の金融市場でリスク回避の動きが広がりトルコリラが急落。

欧州金融市場の混乱を招くとの懸念から、世界規模のリスクオフムードに至り、国内の株式市場にも波及していました。『トルコリラ暴落による影響』で、欧州リスクが意識されたわけですが、トルコ向け債権を最も多く抱えるスペインの割合が5%にも満たないのですから、トルコリラが急落したところで、実質的に欧州の金融市場に与える影響はそこまで大きくなかったと言えるでしょう。

確かに、ドル高が進行すれば中国はじめ、新興国マネーが流出する懸念があるのでそういった意味では“一時的には”リスク回避が正解でしょう。ただその判断は、この夏季休暇を前にした『ポジション調整』を考えてのこと。

今年の上半期相場を象徴するように、トランプ大統領は一時的に混乱を招いても、世界経済を崩壊させたいわけではなく、自国経済に悪影響を与えるような各国の政策に対して懸念(警告)を呼び掛けているつもりなのです。

日本から見てみるとその点、米国の意に沿わないことは基本行わないのが自民党政権。協力姿勢を示し続ける限りは目の敵にされることはないでしょうし、目先のリスクは織り込まれつつある米中問題。こちらの方が、日本に大量のお金を落としてくれる中国が相手なので影響は大きいというのは言うまでもありません。

相場は今だけしか見ていないと絶対に不安が生じます。しかし、その先を冷静に考えてみると、おのずと取るべき判断が見えてくるものです。年末に向けては買いで儲かるところだと判断しております。

2018年秋から株高へ期待高まる!

米中貿易摩擦への懸念で相場が荒れ模様ですが、秋に向けてリスク後退の様相を呈してきました。「中国商務次官が貿易交渉のために訪米する」との報道が出たためです。

ヘッジファンドなど大口資金が休暇で抜け落ちているこのタイミング、少額資金でも値が振れやすいので、短期的な値幅取りを狙って買いで入るなら絶好のチャンスかも知れません。

今年の相場は何だかんだ、急落の理由は異なれど昨年とよく似た、“まるで意図して作られた相場”のように感じられます。

本来、株式市場は経済成長と企業業績、そしてその成長見通しから成り立つものであるため、今年の“トランプ発言・政策によるリスク”を取っ払えば、世界経済はすこぶる堅調、企業業績も拡大基調、第四次産業革命期に本格突入してきたことで、成長性も高い状況なので、割安感が高く出遅れ感も大きい日本株は特に買い上げられておかしくない状況と見れます。

それが昨年は、トランプ大統領が北朝鮮の金正恩氏を直接的に中傷することで刺激し、米朝の戦争リスクが高まったことによって、上半期~8月にかけて、度々上値が抑えられました。

その理由として挙げられるのは、『北朝鮮が米朝会談を望み水面下で交渉している』と伝わったこと。急に北朝鮮が大人しくなったのも、トランプ大統領が『大人しくしているなら考える』という譲歩姿勢を示したからだと言われています。

そして、夏休み相場も終わりを迎える頃になると秋から年末にかけて、まるで蓄積されたマグマが噴火するかのように株式市場は急騰しています。今年をよく見てみましょう。

内容は違えど、トランプ大統領が仕掛けた“戦争リスク”で上半期から夏にかけて相場が波乱を起こしています。そして昨年同様にこの秋相場突入を目前にして、歩み寄りを見せようということで相場は落ち着きを取り戻そうとしています。

・上半期の“戦争リスク”による乱高下

 

・8月前半リスク最高潮

 

・8月後半~9月で終息に向かい始める

 

・秋~冬大相場

この流れ、トランプ大統領は自分の発言と政策一つで作れてしまうわけですから、この裏に陰謀論で囁かれているような、世界経済の混乱でぼろ儲けしている黒幕的存在が居るのか居ないのかはさておき、どちらにせよ昨年と同じ流れになることが予想されます。

米国にしろ、中国にしろ、最近リスク視されたトルコにせよ、世界全体に波及する経済混乱で得する国はないのですから。

一言、トランプ大統領について言わせてもらうなら、トランプ大統領は欧州、中国、日本などの金融緩和策を行っている国が、通貨安誘導して市場操作していると言及していましたが、実際その発言で、市場はドル安に向かったわけで、市場操作しているのは自身の発言で市場を混乱させている彼自身であるということです。

恐らく本人も、それを理解して市場を動かしているのではないでしょうか。11月には中間選挙を控えているため、ここまでに成果を出したい。そうすれば、今の混乱は終息させたうえで、経済が堅調であるのがベスト。

考えられるシナリオとしては、貿易摩擦リスクから交渉に持ち込ませ『中国に泣き寝入りさせたぞ!中国の追随許さずこれからもアメリカは成長する!アメリカが世界で一番だ!』と選挙の場でアピールすることにあるのではないかと勝手に憶測しています。

昨年から今年の年初まで続いた米朝問題の結末を見ても、トランプ氏の性格や戦略は変わらないでしょうから、同じシナリオを計画しているのではなかろうかと思います。

というわけで、市場参加者がどう見ておられるか分かりませんが、この展開は個人的に想定していたシナリオ通り。よってこれから、好材料の出やすい秋、冬の相場に向けて日本株は巻き返しにかかるものと思われます。

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