株での失敗を避けるには資金管理(マネーマネジメント)が大事。

資金量に応じた戦略を考えましょう。

株取引において「資金管理」は重要なファクターとなります。市場分析などは研究していても、資金管理という観点を持ってトレードしている個人投資家は案外すくないのではないでしょうか。一概に資金管理といっても考えなければならないことは様々です。

どのような資金管理で運用するかは、自身の運用資金の大きさを基準に考える必要があります。これは、まったく同じ売買ルールを使ってトレードを行うにしても、資金が少ない人は資金が多い人と同じ方法で運用することは難しいからです。

たとえば、運用資金が50万円の人と5億円の人がいるとしてます。いずれも1トレードあたりに投入する金額を最大25万円以内とした場合、運用資金が5億円の人は25万円で買える銘柄が2000銘柄もあります。一度に2000銘柄も買えるとなれば、売買シグナルの出た(自己ルールによって)銘柄すべてに仕掛けたとしても、まだまだ資金に余力があることになります。

2000銘柄仕掛けたなかで、利益効率に優位性があると判断される売買ルールを見つけてしまえば、そのシグナルにしたがって片っ端から25万円を仕掛けていくことで、ほぼ確実に利益を得る事ができる算段となります。

ところが、運用資金が少ない人はそうはいきません。資金が50万円しかない場合、一度に仕掛けられるのは数銘柄に限られます。よって、ほんの数銘柄のシグナルが出ただけでもすぐに資金の余力がなくなり、それが巧くいかなければすぐに資金を失ってしまう可能性があります。

これは株以外の投資にも言えることですが、基本的にはお金のない人よりもお金のある人のほうが有利です。なので、資金の少ない人は少ないなりの工夫をするしかないのですが、考え方を変えれば、お金の少ない人のほうが有利という部分もあります。

「利益の絶対額」という視点では運用資金が多い方が有利ですが、「利回り」という視点で見た場合は、資金が少ないほうが有利となる場合があります。たとえば、運用資金100万円の人が年間30%の利回りをあげるのは現実的に可能な範囲に思えますが、100億円を1年間で30%も増やすのは簡単なことではないでしょう。

ですから、資金運用が少ない人は「高い利回りを狙った戦略」をとるべきと考えられます。逆に、運用資金が多い人は「安定性を目指した戦略」をとるのが良いでしょう。もっとも、ある程度の金額までであれば利回りを重視した戦略もとれるため、いずれにしても運用資金は多い方が有利ということになります。

高利回りを狙う秘訣は仕掛ける銘柄の優先順位

トレードは運用資金が多い方が有利ですが、資金の少ない人が効率的にパフォーマンスをあげるには「良い銘柄に集中投資する」ということを考えましょう。良い銘柄とは、PERが低いバリュー株や増収増益銘柄のことを指すわけではなく、あくまでも自身の売買ルール内において「優先して仕掛けるべき銘柄」という意味です。

たとえば、同じ日に10銘柄の売買シグナルが出たとして、すべての銘柄を均等に仕掛けるよりも、より高い利益をあげることのできる上位の数銘柄に絞って仕掛ける方が有利だという考えになります。

リスクを度外視するのであれば、常にもっとも良い1銘柄に絞って仕掛けるほうが大きな利益を得られる可能性があるという理屈になります。ですが、ここで問題となるのは、どのような順序に従って仕掛ければ有利なのかがわからないことです。

出来高の多い順に仕掛けたほうが有利なのか、大きく下落した銘柄から仕掛けたほうが有利なのか、いろいろなパターンが考えられますが、ここでひとつだけ例を取り上げてみます。

トレードには「短期では逆張りが有利、長期では順張りが有利」という傾向があります。よって、短期間で下げ過ぎた銘柄は反発する傾向があり、長期間にわたって上昇している銘柄はさらに上昇する傾向にあると考えられます。

この傾向を土台に優先順位を考えてみると、短期間で大きく下落した順に買いを入れるのであれば「短期移動平均線からの乖離率が小さい順(昇順)」とか「RSIの小さい順」ということになるでしょうし、長期間で上昇している順に買うのであれば「長期移動平均からの乖離率が大きい順(降順)」ということになります。

基本的なことですが、長期トレンドには逆らわずに大きく上昇している銘柄から優先して仕掛けたほうが成績が良いでしょう。

集中投資と分散投資

少ない銘柄に集中して仕掛けるのと、多くの銘柄に分散して仕掛けるのではどちらがいいかということはよく議論になりますが、リスク管理という観点から言えば分散投資が基本になります。なぜなら、で常に1銘柄に集中投資していたときに、その銘柄が運悪く倒産してしまったりすれば全ての資金を失うことになるからです。

ところが2銘柄に分散していれば、保有している1銘柄が倒産しても50%の損失となり、10銘柄に分散した場合はわずか10%の損失で済むということになります。分散すればするほど、リスクを軽減できるのですが『利回り』といった考え方をすると、分散投資の方が不利になります。

前述した「優先順位に」を今一度思い返してほしいのですが、「優先順位の高い銘柄」=「利益率の高い銘柄」と仮定するのであれば、優先順位の高い銘柄から順番に仕掛けたほうが、より大きな利益を得られる可能性があると言えます。

例えば、優先順位1~10の銘柄があった場合に、全銘柄に仕掛けるよりも上位2銘柄に仕掛けるほうが利益率が良いという考えになります。こうしたことからも、利益の大きさという観点で見た場合には、ある程度優先順位が上位の数銘柄に限定して仕掛けた方がいいと言えるでのはないでしょうか。

正しい優先順位に従って仕掛けるかぎりにおいては、すべての銘柄に仕掛けるよりも、上位の銘柄に絞って仕掛けたほうがパフォーマンスは向上するという理屈は理解できるかと思います。

このことからも、リスクを極力防ぎ利益を積み上げるといったスタンスを取るなら「分散投資」、リスクをとって大きな利益を狙いに行くなら「集中投資」、ということが言えます。しかしながら、やはり投資の基本から考えるなら集中投資で投資し続けた場合には、いずれ大きな損失を招く可能性が高いため、最低でも4,5銘柄程度には分散するほうが望ましいと言えます。

まとめ

・資金量に応じた戦略を考える

・高利回りを狙う秘訣は仕掛ける銘柄の優先順位

・集中投資と分散投資

資金管理(マネーマネジメント)に関しては、一概にこうするのが正解というものはありません。自信の運用資金や取り組むスタイルにもよって変わってきます。ですから、各々が自分にあった資金管理の方法を見つけることが必要となります。これを見出すにはバックテスト等の経験も必要になるため、簡単な作業ではありません。

よって、資金管理において何が正解かわからないという人は、投資顧問を利用して相場のプロに自身に適した資金管理方法を相談してみるのも良いでしょう。わからないことは聞く、できないことはやってもらう、それを託せるのが投資顧問です。

 

 

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