【決定版】トレンドライン分析を熟知して負けない投資家になる!!

トレンドとは、「傾向」「風潮」「流行」「動向」を意味する言葉であり、相場の方向性を意味します。チャートに描かれた図形から過去の動きを分析することで、将来の株価のトレンドを見分けようとするのがトレンドライン分析になります。

投資に成功するためには、株価が上昇傾向にあるか、それとも下降傾向にあるのか、そのトレンドをつかむのことが最も重要となります。

トレンドの方向性と種類

①上昇、下降、横ばい

トレンドには上昇、下降、横ばいの3つの方向が存在します。株価は直線的に推移することはなく、常に上下ジグザクに推移しており、この山と谷を持つ連続的な波の方向が株価トレンドということです。ジグザグの中で山と谷の連続的な波が、より高く推移していく状態を上昇トレンド、その反対に山と谷が連続的により低くなっていく状態を下降トレンドといいます。

横ばいトレンドとは、山と谷の波が上下に一定の振り幅で繰り返されるトレンドを指します。

②長期、中期、短期トレンド

トレンドには上記3つの方向性に加えて、3つの時間的な分類も存在します。「主要トレンド」、「二次的トレンド」、「小トレンド」の3つです。その中で主要トレンドが最も重要な役割を持ち、通常1年以上、数年間の長期トレンドを形成します。

二次的トレンドは主要トレンドの中のより小さいトレンドで、通常3週間から3か月間継続し中期トレンドを形成します。小トレンドは二次的トレンドの短期修正と見られ、3週間未満の短期トレンドとなります。これらはダウ理論が定義しているトレンド分析の基本法則となります。

サポート&レジスタンス

株価は山と谷のジグザグを繰り返しながら動きますが、その「山」と「谷」が「サポート」と「レジスタンス」の基本的なポイントになります。谷とは上昇後に反落してつけた安値のことで、売り圧力より強い買い圧力が存在する価格水準・領域がサポートとなり、サポートライン(下値支持線)またはサポートレベル(下支持帯)と呼ばれるものです。

一方、山は下落後に上昇した高値のことを指し、売り圧力が買い圧力を上回っている価格水準・領域がレジスタンスとなり、レジスタンスライン(上値抵抗線)またはレジスタンスレベル(上値抵抗帯)といいます。また、それぞれの前回安値をサポートレベル、前回高値をレジスタンスレベルと呼びます。

上昇トレンドでは、価格はレジスタンスレベルで一時的に上昇が止まってもその後、そのレベルを超えて上昇します。逆に下降トレンドでは、サポートレベルで一時的な反発があっても、そのサポートレベルを破って下降します。トレンドがいったん開始されると、このように継続性が発揮されることが多いです。

しかし、もし上昇トレンドにおいて前回の高値を抜けなかった場合や、下降トレンドにおいて前回の安値を破れなかった場合には、トレンド転換の最初のシグナルと判断されます。ダブルトップやダブルボトムはその典型的なパターンとなります。

サポート&レジスタンスの重要度を測る基本的な尺度は、サポート&レジスタンスレベル近辺での取引の期間が長くなればなるほど、また、取引量が多ければ多いほど、さらに取引が直近であればあるほど、重要度は高くなると考えられます。

サポートとレジスタンスの逆転

サポートとレジスタンスは逆転することがあります。投資家はできるだけ高値で売りたいし、できるだけ安値で買いたいと考えています。ところが過去の高値づかみや売り損ない、逆に安値で買いそびれるなどの失敗経験があるため、投資家の売買行動が市場心理に大きく影響することになります。

結果として、サポートレベルやレジスタンスレベルが一度決定的に破られると、今度は役割が逆転してレジスタンスがサポートとなり、サポートはレジスタンスとなるのです。

これらを上記の図で説明すると、下降トレンドでは破られたサポート1が、次の反発時にはレジスタンスへと逆転します。つまり、前回ポイント1でサポートとなったレベルが、ポイント4ではレジスタンスに逆転していることに注目してください。一方、上昇トレンドでは1で高値づかみして売れないでいる人は、2の安値から上昇してくると、1の水準まで戻ってくると売りたい心理が働きます。その後、3の高値をつけて反落に転じると、1のレベルでは再度、買戻しをしたい水準となります。すなわち、ポイント4でサポートとなり、以前のレジスタンスがサポートラインに転換するということです。

トレンドライン&チャネルラインを描く

それでは、トレンドラインを正確に描く手法について説明していきます。トレンドラインのうち、上昇トレンドラインは少なくとも右肩上がりの谷と谷の2つの点を結ぶことが基本となります。同様に、下降トレンドラインを描くには、右肩下がりの2つの山を結ぶことになります。

また、そのトレンドラインの有効性が確かめられるのは、3つめの谷または山がサポートやレジスタンスラインに止まることが確認されるポイントになります。一方、チャネルラインとは、トレンドを包み込む形となる2本で一組の平行線のことを指します。(※チャネルとは、細い水路を意味しています。)

チャネルラインには上昇チャネルラインと下降チャネルラインの2つが存在します。上昇チャネルラインは図の1と3の谷と谷を結んだ上昇トレンドライン(下値支持線)と、その間の山の2から平行にひかれた点線で引くことができます。また、下降チャネルラインは図のピーク1と3を結んだ下降トレンドライン(上値抵抗線)とその間の安値2から平行に引かれる点線で引くことができます。

トレンドライン&チャネルラインの実践的な活用法は大きく分けて2つあります。

トレンドラインがサポート&レジスタンスの重要な役割を担う

株価が下げ始めて上昇するサポートラインに接近した時は、そのラインに沿って買いポジションを取り始めるチャンスとなります(図-上昇チャネルラインの1、3、5)。一方、価格が上昇し始めて、下降するレジスタンスラインに接近した時には、売りポジションを仕掛けるチャンスとなります(図-下降チャネルラインの1、3、5)。また、チャネルラインが描かれた時、短期的な売買であれば、チャネルラインに沿って価格が上限になれば売り、下限に接近した時には買いのタイミングとします。いずれもチャネルラインを活用したトレーディング手法になります。

トレンドラインがブレイクされた時、トレンド転換を明示する

株価が上昇トレンドラインを終値で下に突き抜ければ売りシグナルになります。逆に下降トレンドラインを終値で上に突き抜ければ買いシグナルと判断します。また、上昇チャネルラインの上側のラインに株価が届かず反落した場合、ロワーチャネルラインが破られる傾向とがあります。下降チャネルラインでも下限のロワーチャネルラインに届かず反発した場合、ハイヤーチャネルラインをブレイクアップする前兆と見られます。いずれにしても、トレンドラインのブレイクがトレンド転換の重要なシグナルとなります。

※しかし、株価がトレンドラインをブレイクしても本質的なトレンド転換に至らず、単なるトレンドラインの修正にとどまる場合もあります。こうした売買シグナルのダマシといいますが、ダマシのリスクを避けるための一般的な「確認ルール」があります。

終値で3%超過した場合に初めてトレンドが崩れたと認定する「3%超過ルール」や、2日連続して終値がトレンドラインをブレイクしなくてはならない「2日ルール」などがあります。これらは「ダマシ」を見極める確認ルールとして有効な手段とされています。

なお、相場格言に「一文新値は鬼より怖い」とあり、ブレイクが1円だけの新値抜けは「ダマシ」が多く騙されないよう戒めとなっています。トレンドラインの重要度は長期間続けば続くほど増し、また、トレンドラインがブレイクを何回テストされたかによって信頼度は高まっていきます。もし、長期に形成された過去の重要なサポートライン、ないしはレジスタンスラインがブレイクされたなら、相場の大きな転機が訪れると予測して良いでしょう。

トレンドラインとチャネルラインの修正

トレンドラインを描く時、高値ないし安値から単に45度のラインを引いて、これを主要トレンドラインとする手法があります。W.Dギャンが考案した時間と価格の一致する「ギャンアングル」のテクニックを応用したもので、仮に価格の上昇または下落が加速すれば、トレンドラインは価格からかけ離れたものとなります。

ラインの傾斜が45度を上回るのは価格の上昇速度が速すぎるためで、ラインを描き直す必要があります。ところが、ラインを引き直しても結果的に元のラインに修正されることがあります。状況によっては、複数のトレンドラインを引く必要もあります。また、移動平均線の傾きや価格との乖離を利用したトレンド分析が効果的となる場合もあります。トレンドラインの修正の具体的な描き方は次のようなケースです。

①主要トレンドラインが形成される場合、中期トレンドに沿ったラインがいくつも存在し、複数のトレンドラインを描くことになるェース。下記の図の1は通常のトレンドライン、2、3、4、5は修正されたトレンドラインになります。

②下記図のように、1-3のサポートラインが決定した後、2から平行線を引きて主要なチャネルラインとします。その中に3-5のラインで描かれる一段小さいチャネルラインが形成されるケース。その中に3-5のラインが描かれる一段小さいチャネルラインが生起する時、4からの平行ラインによるチャネルもありますが、主要チャネルラインの2を起点に3-5ラインに平行となる修正チャネルラインを描きます。したがって、今後の上値の節はこれまでの主要チャネルのハイアーチャネルラインか、修正のハイアーチャネルラインが目途となります。

③株価が主要チャネルラインを下記図のように上に突き抜けた場合、新たなチャネルラインを描きなおす必要が生じます。安値5の出現を待って、3-5のサポートラインを描き、その平行ラインを4から引き、修正チャネルラインとします。逆に、下降チャネルラインで株価が下に突き抜けた場合は、上昇チャネルラインの反対になります。

トレンドラインの応用

目標値

トレンドラインがブレイクされたとき、価格はトレンドラインの反対側にラインとの垂直距離でみて同距離だけ動く傾向があります。具体例として、下記図のダブルトップ・パターン(二番天井)を見ると、終値ベースでサポートラインが突破された場合、下値目標は2つのピークの中間にある谷からの高さ分の約50円を垂直に測った時点となります。

 

同様に、ヘッドアンドショルダーパターン(三尊天井)において、ネックラインがブレイクされると、ヘッドからネックまでの距離と同距離だけの値下げが予想されます。

ファン理論


トレンドラインの応用にファン理論というものがあります。ファン理論とは、複数のトレンドラインの形状がファン(扇)に似ていることからそう呼ばれています。上記のチャートで説明します。高値Aから最初に破線①の下降レジスタンスラインを引くことができますが、そのラインを価格がブレイクしたものの、Cの高値のあとすぐさまBの安値を下回ったことで、①のレジスタンスラインよりもAとCを結んだラインを重要なレジスタンスライン1とします。

しかし、その後に安値Dを割り込んだことで、2本目の下降レジスタンスライン2を引くことになります。なお、このラインは戻り高値FとAを結ばなければなりません。ところが、ライン2もやがて有効とならなくなります、なぜなら安値Eが破られたためです。したがって、その間の高値FとAを結んだ3本目の下降レジスタンスライン3を描きます。

これまで引かれた3本目の下降レジスタンスラインをまとめてファンラインと呼びます。一般的に、株価は3本目の下降レジスタンスラインをブレイクアップすると上昇転換しやすいです。もっとも、4本目を引く場合もあり、固定的な観念は避けた方が良いでしょう。むしろ、トレンド転換のフォーメーションと併せて観察するのが最良とあんります。

なお、上昇トレンドにおけるサポートラインが作り出すファンラインは上述した下降レジスタンスラインの反対と理解すればOKです。

価格の戻し(リトレースメント)

相場はこれまでのトレンドから、一時的に逆方向に反落、または反発を伴いながら元のトレンドに回帰する動きを見せることがあります。このような逆方向への一時的な戻りは、ある一定の割合で動くことが多く、半値戻り、3分の一戻り、3分の2戻りと言われるもので、戻り率でいえば、50%、33%、66%となる。エリオット波動ではフィボナッチ比率の50%、38.2%、61.8%が使われます。

ギャン理論も相場のレンジを1/8~8/8まで8つに分けて、3/8(38%)、4/8(50%)、5/8(62%)などの押し率や戻り率を重要であるとしています。したがって、下降トレンドが継続されるには、値下がりに対する戻り幅は最大で3分の2ないし、66%以内の戻り率でとなっており、それ以上の戻りとなればトレンド転換を考える必要があります。

一方、上昇トレンドが継続されるためには、上昇に対する調整は3分の2、66%以内で止まらなければなりません。相場格言に「半値戻しは全戻しに通ず」というのがあります。これは下落相場において、例えば500円下落した株価が下落幅の半分、250円以上の戻りを達成すれば、前値を戻す可能性が高く先行き買い転換を示唆する経験則であります。

トレンドの転換点

重要なトレンド転換の分析手法に、リバーサルデーというものがあります。リバーサルデーは相場の天井あるいは大底で出現します。トップリバーサルデーは上昇トレンドの中で新高値をつけた日に、安値引けとなる状況で、逆にボトムリバーサルデーは上昇トレンドの中で新高値をつけた日に安値引けとなる状況をいいます。逆にボトムリバーサルデーは、新高値を付けた日に高値引けとなった状況です。

それぞれの状況において価格の上下値幅が大きく、取引高が多ければ多いほどトレンド転換を示唆する重要なサインとなります。しかし、このようなリバーサルデーは実際に数多く出現するため、ダマシが多いので注意が必要です。また、相場のリバーサル現象が2日にわたるトゥーデー・リバーサルデーとなることも稀にあります。ローソク足チャートで見ると、いずれも天井圏での長い上髭、底値圏での長い下髭となり、わかりやすいトレンド転換の形状を示します。

ギャップ(窓)

チャート上で値が飛ぶ空間をプライスギャップ、または単にギャップ(窓)といいます。トレンドの中で生ずるギャップは様々な種類があり頻繁に現れます。ギャップは、その時々の相場水準によって相場の強弱の判断材料となったり、重要なトレンド転換を示しています。一般に、上方へのギャップは強気相場を示しますが、下方へのギャップは弱気相場を示すこととなります。

しかし、ギャップには重要なものとそうでないもの、埋められるものと埋められないものとが存在します。ギャップには下記の4つの種類があり、出現した時期によりその後の相場見通しにも違った意味を持つことになります。

①コモンギャップ

このギャップはレンジ相場の中で起こり、マーケットが薄商いの時によく見られ、とくに重要なものではありません。

②ブレイクアウェイギャップ

このギャップは相場の最終段階に出現し、相場の天底を示唆する場合が多いとされています。例えば、ヘッドアンドショルダー(三尊天井)を完成してネックラインを破る時に、価格の下放れとして、このギャップが出現することが多いです。また、底値圏で逆ヘッドアンドショルダー(逆三尊底)完成後、上放れて、ギャップが出現することがあります。いずれも大きな取引量を伴うのが一般的であり、これらのギャップは埋められることはありません。埋められた場合、相場の方向転換を伴いますが、ギャップの現れた直前の足の上値は調整が入った時にはサポートとして働き、直前の足の下値は相場が反騰した時のレジスタンスとなります。

③ランナウェイギャップ

相場がすでに一定の方向に動いている時、トレンドが加速していく過程で価格が急にとんでギャップが起こるのをランナウェイギャップといいます。上昇トレンドでは相場の基調の強さを示し、下降トレンドでは軟調さを示すものとなります。このギャップは埋められないままになることが多く、調整局面を迎えたときギャップがサポートとして働きます。このギャップは別名メジャリングギャップとも呼ばれ、しばしばトレンドの中間点で見られます。したがって、相場の始点からギャップまでの距離を測り2倍することにより、残りの相場展開を予測することも可能となります。

④エグゾーションギャップ

このギャップは相場変動の最終段階に現れます。ブレイクアウェイギャップとランナウェイギャップが見られた後は、このエグゾーションギャップの出現が予期されます。上昇トレンドの終わり付近で価格が大きく跳ねたあと、すぐに騰勢を失い、数日あるいは数週間のうちに下落に転じ、このギャップより下のレベルになった時は、一転して下落相場が始まるとされています。この時、上方へのエグゾーションギャップに続いて、ブレイクアウェイギャップが出現すると、アイランドリバーサル・パターンが完成することになります。

 

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